子どもに英語を習わせるタイミング

子どもに英語教育をするタイミングって、いつからしたらいいのか迷いますよね?

いつから英語を始めさせて良いのかわからない

日本語もままならないのに英語を習わせて大丈夫?
保護者の中にはこういった不安や疑問を抱えている方も少なくありません。
現在英語教育をされている方の中で、子どもの英語教育を始めたタイミングで最も多かったのが「3歳」。 続いて、「4歳」「8歳(小学2年生)」と続きます。
ちょうど、語彙を覚えて会話を始めるのが3歳だと考えると、親子や友達とコミュニケーションがとれるようになった頃から、英語を始めた方が多いのかもしれません。
早めに子どもに英語を学ばせる3つのメリット
- 英語耳を育てることができる
- 英語の吸収スピードが早い
- 将来の英語学習への抵抗がなくなる
英語耳を育てることができる

人間の耳というのは、大体3〜7歳頃に急速に発達し、遅くとも10歳頃には成長が止まってしまうと言われています。
正しい英語の音が聞き分けられる「英語耳」を育てるには、なるべく10歳までに行うことが理想とされているようです。
つまり、耳の良さ(聴覚)に関してはかなり早い段階で完成してしまうため、耳が出来上がるまでにどんな音を聞いてきたか?
これが重要になってくるということです。
日本人が英語を聞き取ることが難しい理由として、言語による「周波数」の違いということが挙げられています。
- 日本語 125〜1500Hz
- 英語 2000〜12000Hz
- 米英語 1000〜4000Hz
日本語の低い周波数に慣れてしまうと、英語の高い周波数は耳が「雑音」として認識してしまうそうです。
「英語耳」を意識した英語学習としては、
●乳児期の赤ちゃんである1歳から2歳では、英語耳を作るのにぴったりな時期なので、歌など生活の中に英語を取り入れる。
●3歳頃までに歌や絵本などで英語に触れられる環境で生活する。
●発音(音韻)が完成するとされる6歳の手前、4、5歳頃を目安にリスニングやスピーキングを重視する英語教室に通う。
【英語の吸収スピードが早い】

「幼児期の教育が重要だ」といわれるのには、理由があります。
幼児期には、大人になってからとは比べ物にならないほどに、脳の配線が爆発的に成長するのです。
生まれたばかりの赤ちゃんの脳の重さは、平均して約320グラムですが、6歳になる頃には約1,300グラムにまで爆発的に大きくなります。
この爆発的な成長は、脳細胞が増えているわけではありません。
脳細胞を結んでいる結合部分のシナプスや、その間の配線が伸びることによって、重さが増しているのです。
大人の脳の重さは、平均して約1,450グラムです。大人になってからは、脳の重さはほとんど変わりません。
このことから、脳の約9割は6歳までに作られているということがわかります。
幼児期の脳は、たった1ヵ月で大人の10年分の発達を遂げるといわれているのです。
幼児期に英語教育を取り入れることで、大人になってから勉強するよりも早いスピードで英語を習得できます。
【将来の英語学習への抵抗感がなくなる】

幼児期から英語に触れておくと、将来英語学習をするときに英語に対する抵抗感を持ちにくくなるというメリットもあります。
たとえば、英語の授業で教科書の音読をするときやネイティブの先生と会話をするときなど、
「発音が分からない単語があるから読みたくない…」
「自分の発音が正しいのか分からなくて話すのがはずかしい…」
という気持ちになったことがある人は少なくないでしょう。
私はまさにこれで英語が苦手になりました。
英語を話すことに対して抵抗感や恥ずかしさを感じていると、英語学習になかなか前向きになれないことがあります。
しかし、幼児期から英語や英語を話すことに慣れておくことで、将来的にも英語を学ぶことに対する抵抗感がなくなります。
今後の日本の小学校の英語教育

小学3.4年生で英語の授業がスタート
2020年度より、「外国語活動(英語)」の授業が小学3・4年生からの開始になりました。
日常生活で使われるような挨拶や会話などを学び、かんたんな英会話を身につけます。
年間の時間数は35単位時間、週に1時間程度英語の授業が導入されます。
英語での「聞く」「話す(やり取り)」「話す(発表)」を重視したコミュニケーションを中心とした活動で、英語に親しむのが目的です。
小学5・6年生で英語が正式に教科化
小学5・6年生からは「英語」の正式教科として学習します。
年間の時間数は70時間で、週に2時間程度英語の授業を行うことになります。
「聞く」「話す」に加えて、「読む」「書く」を加えた英語でのコミュニケーションの基礎を養うのが目的です。英単語600~700語程度を学習し、自分の身近な事柄をかんたんな語句や表現で書けるようになるのを目指します。
正式教科となるため、検定教科書を使用し、成績もつけられます。疑問詞、代名詞、動名詞、助動詞、動詞の過去形などを使った基本的な表現の英文法を学びます。
まとめ
英語を習わせるタイミングとしては、脳・体の成長の観点から見ても、
3歳・4歳あたりからの年齢が良いでしょう。
早めに英語を学ばせるメリット
1、英語の吸収スピードが早い
2、将来の英語学習への抵抗感がなくなる
「英語耳」を意識した英語学習としては、
●乳児期の赤ちゃんである1歳から2歳では、英語耳を作るのにぴったりな時期なので、歌など生活の中に英語を取り入れる。
●3歳頃までに歌や絵本などで英語に触れられる環境で生活する。
●発音(音韻)が完成するとされる6歳の手前、4、5歳頃を目安にリスニングやスピーキングを重視する英語教室に通う。

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