お子様がテレビを見るときに、テレビに近づきすぎて困っていませんか?
特に1歳~3歳くらいの小さい子どものいる家庭では、悩みのタネになっているかと思います。
この記事では、子どもがテレビに近づいてしまう理由と近づきすぎないための5つの対策を紹介します。
テレビとの適切な距離

テレビとの適切な距離は、「画面の高さの約3倍」です。
例として、52V型の液晶テレビの場合、最適な視聴距離は約1.9m(画面の高さ、約65cmの約3倍)となります。
NHKすくすく子育て番組情報「子どもの目」のQ&Aコーナーの質問で、「テレビを見るとき、テレビからの距離や見る時間の長さの目安はありますか?」
という、質問への回答で三井田千春先生(国立成育医療研究センター 眼科/視能訓練士)が次のように回答しています。
テレビを見るときは、画面の縦の長さの3倍ぐらい離れて、正面から見るようにしてください。長時間テレビを見続けると疲れてしまうので、30分程度で休憩をするほうがよいでしょう。また、暗い部屋で明るい画面を見ることも、目の疲れにつながります。ある程度明るい部屋で見るようにしましょう。
https://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2018/766.html
まずはご自宅のテレビ画面の高さを測って、適正距離を計算してみましょう!
子どもがテレビへ近づきすぎる理由
- 好きなキャラクターに夢中になってしまう
- 目が悪くて画面が見えていない
- 明るさの変化する画面が気になっている
好きなキャラクターに夢中になってしまう

アニメや子供向けの教育番組などを日常的に見せていると、子供にもお気に入りのキャラクターができます。
子供は嬉しかったり、好きなキャラクターをより近くで見たくてテレビに近づいて行ってしまうことがあります。
目が悪くて画面が見えていない

子供がテレビに近づいてしまう理由として、単純に目が悪くて画面がよく見えておらず近づいてしまうということもあります。
子供の視力は生後3ヶ月頃までにはお母さんの顔をじっと見つめてみたり、眼でものを追ったりするようになります。
しかし、このころの赤ちゃんの視力はまだ0.1ほどと言われており、まだ自分がどこを見ているかはっきりしないこともしばしばあります。3歳くらいで正常ならばようやくほぼ1.0の視力となってきます。
そのため3歳くらいまでの子供の場合、「見たいけどよく見えない」ためにテレビに近づいている可能性があります。
明るくなったり暗くなったりする画面に興味がある

「何か動いている」「明るくなったり暗くなったりする」と、画面が光っていることが気になって近づいてしまっている可能性があります。
はっきりとものが認識できないものの、光を感じ取ることができるため、子供はテレビ画面の光に反応して近づいていってしまうのです。
子供がテレビに近づく理由として、テレビの光に反応している可能性もあります。
子どもをテレビに近づけない5つの対策

- テレビとの間に障害物を置く(ベビーゲート・人工芝・ローテーブル)
- テレビの位置を高くする
- テレビを見る時の専用の椅子を置く
- テレビに近づくと電源を消す
- 両親と一緒にテレビを見る
テレビとの間に障害物を置く(べビーゲート・人工芝・ローテーブル)
テレビと子どもとの間にモノを置くことで、物理的に距離をとらせることができます。
簡単に設置することができるので、手間もいらず効果も期待できます。
代表的なものは、やはりベビーサークルでしょう。テレビの周りを囲んでしまうことでテレビに近づくのを防ぐことができます。
お値段は高いですが、テレビの保護や子どもの安全面を考えるとちゃんとした効果を出すには、それ専用のしっかりとした製品を使うことをおすすめします!
また子どもが小さいうちは、ダンボール箱やローテーブルを利用するのも手です。
他には百均などで購入した人工芝を敷くことで、子どもが踏むのを嫌がり近づかなるという知恵もあるようです。
テレビの位置を高くする

テレビの置く位置を高くすると、近くにいくと見えづらくなります。
壁にかけたり、高めの棚のうえに設置したり、テレビ台をハイタイプにしてテレビ自体の位置を高くしてしまえば、近くにいくと見えづらくなり距離が取れるので、テレビ画面に近づいてしまう心配もありません。
また、テレビにベタベタ触って画面に指紋がついてしまうことも気にしなくてよくなります。
壁に穴を開けるような工事が不要なホッチキスで止めるタイプの壁掛けキットもありますので、賃貸に住んでいる方でも検討できます。
テレビを見る時の専用の椅子を置く

テレビを見るとき用に子供専用のいすを用意するのも一つの対策です。
子どもの大好きなキャラクターの椅子を用意して、「テレビを見るときはここに座ってね」と教えて座らせる習慣をつけましょう。
子どもの機嫌によっては、座らないこともあると思いますが、少しずつ慣らしていきましょう。
テレビに近づくと電源を消す
子供がテレビに近づいたら、思い切って電源を消してしまいましょう。
もちろん、ただ消すだけでは子供が不機嫌になるだけなので、一度テレビから離してまたつけてあげましょう。
「近づいたら消す、離れたら付ける」を根気よく行うことで、子供もだんだんわかってきます。
ただテレビを消すだけではなく、「テレビ近いよー」と声掛けもプラスしましょう。
両親と一緒にテレビを見る

子供だけでテレビを見てしまうと、画面に少しずつ近づいていっても無意識なので、子供自身が自らを省みることは難しいです。そこで、テレビは両親が一緒にいるときに見るようにします。
一緒にテレビを見ていれば子供がテレビ画面に近づいてしまっても、気がついた段階で注意したり、画面から離れることを促すこともできます。
まとめ
家事や仕事などで手が離せない時に、子どもがおとなしくテレビを見ていてくれると助かる時って正直ありますよね?
我が家ではローテーブルを2つ使用して、テレビと子どもとの距離を適切にとれるようにしています。
大切な子どもの目なので、できる限り大人の工夫や努力で守ってあげたいですね。
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