はじめに
株をはじめるには、株の言葉を知っておかないといけないです。
なので、用語集をわかりやすく作ってみました。
以降紹介するのは、こちらの用語です。
略語 | 英語表記 | 単位 |
EPS | Earnings Per Share | 円、$ |
PER | Price Earnings Ratio | 倍 |
PBR | Price Book-value Ratio | 倍 |
PSR | Price to Sales Ratio | 倍 |
ROS | Rate of Sales | % |
ROE | Return On Equity | % |
ROA | Return On Asset | % |
EPS 1株あたりの純利益とは
EPS:Earnings Per Share (単位:円、$)
EPS = 当期純利益 ÷ 発行済株式数
EPSは1株あたりの純利益を表す数値です。
つまり、発行している1株に対して、企業がどれだけ利益を稼いでいるかの指標になります。
EPSの数年の推移を見ることで、その企業の業績が良くなっているのか、悪くなっているのか確認できます。
●EPSは高い方が良く、また時系列でみた時に、継続的に上昇している方が良いと判断されます。
PER 株価収益率とは
PER:Price Earnings Ratio (単位:倍)
PER = 株価 / EPS
PERは今の株価が「1株あたりの純利益」の何倍なのかを示したもの。
つまり、会社が稼ぐ利益からみて株価が割高かどうかをの指標になります。
また「これから稼ぐであろう利益と比べて株価は割高か」を測ります。
PERが高ければ高いほど「今の株価は割高である」と言えます。
稼ぐ力が高いほどEPS(1株あたり純利益)が大きいので、PERは小さくなります。実際は、業績がよくEPSが大きくなると、それにつられて株価も上がるので、一定の範囲内に収まることが多いです。
基準値は10~15と言われていますが、業界によって様々です。
景気敏感株であれば、将来のEPSに大きなばらつきがあることが予想されるので、好景気時もPERは比較的低めに出ることが多く、成長(グロース)株であれば、将来に期待して買われることが多いため、PERは高くなりがちです。
極端に高すぎる、低すぎる場合はなにかしら理由があるので、見つけた時は理由を調べるようにしましょう。
PERが高すぎる銘柄を追うのは危険ですが、PERが他に比べて高くなる傾向をつかめれば大化け株を探すヒントが見つかるかもしれません。
PBR 株価純資産倍率とは
PBR:Price Book-value Ratio (単位:倍)
PBR = 株価 / 1株あたり純資産
企業の保有している資産と株価の関係を表した数値で、「株価が割高かどうかを測る指標」です。
つまり、「1株あたりの資産の何倍まで買われているか」という指標になります。
PBRが高ければ高いほど「今の株価は割高である」と言えます。
「これまで築いてきた資産と比べて株価は割高か」を測るもので、株価に対してどの程度資産を持っているかを知ることができます。
基準は、企業が保有している資産と株価が釣り合っている1倍とされています。
式を見てわかる通り、純資産の方が株価より大きいければPBR<1となりますし、株価の方が純資産より大きければPBR>1となります。
資産も単にたくさん保有していればいいというわけではないので、PBRから一概に株価の割安かどうかを判断することはできません。
製造業の企業であれば、製品を製造するために、工場や機械など多額の資産を保有している場合が多く、PBRは低い値になりがちです。また、IT企業であれば、基本的には働く場所と人とパソコンがあれば完結するので、保有する資産は少なく、PBRは高くなりがちです。
PBRも業種業界により基準値が異なって来るので、同じ「業種内で比較」したり「その会社の過去のPBRと比較」しましょう。
PSR 株価売上倍率 とは
PSR:Price to Sales Ratio (単位:倍)
PSR = 時価総額 / 売上高
時価総額(株価)に対する売上の関係を表した数値です。
つまり、時価総額に対してどの程度売上があるかを知ることができます。
この指標は、主に新興成長企業の株価水準をはかる指標として用いられています。
PSRが低い値であれば、その株価は割安であると判断することができます。
PSRは、20倍以上であれば割高、0.5倍以下であれば割安と言われており、この値が投資判断の一つの目安となります。
しかし、利益率が高い銘柄ほど割高として計算され、利益率が低い銘柄ほど割安に見えてしまうという指標上の特性があるので、この点をきちんと理解しておくことが重要です。
ROS 売上高経常利益率とは
ROS:Rate of Sales (単位:%)
ROS = 経常利益 ÷ 売上高 × 100
ROSが高ければ、それだけ商品に付加価値をつけて稼ぐことが上手な会社です。
つまり、「どれくらい効率的に儲けているか?」を示す指標のひとつ。
同じ業種の他の企業と比較することで、同業種内での優位性を確認することができます。
同じようなことをしていれば、利益率は高い方が株主への還元や将来への投資に余裕があるので好まれます。
ROE 自己資本利益率とは
ROE:Return On Equity (単位:%)
ROE = 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100
ROEは自己資本を使ってどれだけ効率よく稼いでいるか見るための数値です。
現在、投資家は「投下した資本に対して企業がどれだけの利潤を上げられるのか」という点を重視しているため、ROEは最も重要視される財務指標となっています。
自己資本は、資本金や利益剰余金などのことです。
一般的に10%を上回ると優良な企業だといわれており、投資価値のある会社だと判断されます。
利益剰余金を溜め込んでいる企業のROEは低く出てしまうのでこちらの指標も一概に判断することはできません。
ROA 総資産利益率とは
ROA:Return On Asset (単位:%)
ROA = 当期純利益 ÷ 総資産 × 100
ROAは総資産を使ってどれだけ効率よく稼いでいるかを見るための数値です。
ROAは5%以上で投資価値がある会社だと判断されます。
ROEでは自己資金なので債務分の資金は含まれませんが、ROAでは債務分のお金を含んだ利益率です。
そのため、会社の経営効率を図るならROEよりもROAの方が、全体的な資金運用効果を測ることができます。
*ROAとROEの注意
ROEが高くROAが低い場合=大きな負債を抱えており倒産リスクを持っている可能性がある
ROEが低くROAが高い場合=財務レバレッジを活用できていない可能性がある
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