はじめに
テクニカル指標を私自身の勉強も兼ねて、少しずつ紹介・解説していこうと思います。
これから、投資を始めようと思っているか方はこちらを先にお読み下さい。



いろんな指標を組み合わせて投資戦略を考えていく上で、
ボリンジャーバンドはよく使われていると思います。
概要
ボリンジャーバンドとは、
株価の勢いの変化(ボラティリティ)や反転の目安、方向(トレンド)を見る指標です。
○一定期間のデータの標準偏差(シグマ=σ)を算出し、
移動平均線に対してシグマの1~3倍を加算したものをボリンジャーバンドの+1σ~+3σ、
減算したものをボリンジャーバンドの-1σ~-3σとして表示します。
*標準偏差:データの平均値からの散らばり具合(ばらつき)を表す指標の一つ

○ボリンジャーバンドは収束と拡散を繰り返しており、
株価の値動きが激しくなるとバンド幅が拡大し、値動きが小さくなるとバンド幅が縮小する傾向にあります。
この動きにあわせて、投資に利用することができます。
○ボリンジャーバンドで売買ポイントを判断する場合は、
値動きが激しくなっても、緩やかになっても、移動平均線を中心にした上下のバンドに向けて株価が上下するまたは、
上下のバンドを大きく突破しないという特徴を利用します。
<ポイント>価格がバンド内に収まる確率について

ボリンジャーバンドの±1σの範囲内に収まる確率 ⇨ 68.26%
ボリンジャーバンドの±2σの範囲内に収まる確率 ⇨ 95.44%
ボリンジャーバンドの±3σの範囲内に収まる確率 ⇨ 99.73%
ボリンジャーバンドの特徴
1、株価は原則として、ボリンジャーバンドの中で推移します。
そのバンドから逸脱する株価は、売られ過ぎ・買われ過ぎのシグナルとなります。
2、ボリンジャーバンド自体がトレンドとなり、上値抵抗線や下値支持線を示します。
3、ボリンジャーバンドの形状は株価の状況を表します。
バンドが収縮しているときは株価はボックス圏で推移しており、
バンドが拡大しているときは、大きなトレンドを形成しているといえます。
4、株価がボリンジャーバンドを逸脱する時もあり、
理由として相場の前提条件に大きな変化があったり、突発的事象が起こったということもあります。
ボリンジャーバンドの活用法
順張り型
バンドの幅が狭くなってきたところで値動きに注目し、
終値が±2σをはみ出したら、素直にトレンドに追随します。
バンドウォーク
相場にトレンドがある場合(つまり中心線の傾きが強い場合)、中心線と±2σライン、
あるいは±1σラインと±2σラインの間で上下動を繰り返しながら、
価格が上昇(下降)していくことがあります。
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